給食費納入確約書(顛末)

極一部の方には、

本件、「取り組み」とご案内しました。

まずは、軟着陸したのですが、

その際、「オチ」としてかわした書面に、
学校側の混乱を避けるため、
本件結論の守秘義務を内包しました。

本来であれば、年始に出します一年総括のページに
掲載したいほど、ビッグな案件なのですが、

守秘義務をかわした以上、公開レポートには出来ず、
極一部の、守秘の意図をくんでいただける方だけに、

経緯をレポートします。

で、いつもの宣言ですが、

私は、法曹ではありませんので、
第3者に法律の解釈を述べたりできません。

あくまで、考え方の1つだとして、ご了承下さい

不思議な書面

2008年6月のある日、

大分市立西の台小学校に通う長女次女が、
不思議な書面を持ち帰った。

「給食費納入確約書」
と、表された書面は、

いま、世の中で静かなブーム?を呼んでいる、

給食費支払い拒否者に対する、アレである。

学校長宛の、その書面は、

・給食の継続提供を依頼する旨
・給食費を期限までに支払う旨

が、柱として記述されており、

保護者とは別世帯の、成人保証人を求められている。

私の感想を、率直に言えば、

「ははあ、きたな、大分も」

と、意外に早かった事に感心した。

さて、本書面には、
保証人とあり、「連帯保証人」ではない。

他自治体に寄せられた苦情回答例には、
その法的意味や強制力の違いを明確にして、
「やわらかい対応のため」という理論もあったが、

一般生活者に取っては、「連帯」があろうとなかろうと、
保証人を用意する精神的負担は、同じ事だろう。

で、私なりに、本書面について、
どう取り組むか、考えてみた。

子供達の学校生活に必要なモノは、
欠かすことなく整えてあげたい、と思っている。

しかしながら、趣旨とかけ離れた行動は、
同意しがたい主義の私。

例えば、
学校の活動で、「空き缶回収」がある。

これは、家庭で排出される空き缶を、
学校に集めて、収入の補助を得ることが目的だろう。

しかし、我が家には、空き缶はないのである。

飲料もPETがほぼ全てであり、
私の晩酌は、洋酒なので、缶ビールは無い。
4リットルのPETなので、ガラス瓶も出ない。

だが、学校の空気としては、
無いといって、もってこない山崎さんちは、
「非協力的」だ、という扱いになっている部分があるように感じる。
※考えすぎだろうけど。

だからといって、
わざわざ買ってまで、空き缶を作ることはないだろう。

話を戻すと、

この「給食費納入確約書」配布の背景には、
西の台小学校に通学している世帯の一部に、
滞納問題があるためだ。

実情はどんな事かというと、

2008年PTA総会の資料によれば

給食費年間予算、約5000万円
滞納額、      約40万円

そう、約0.8%のロスのために、
1000名近い生徒の保護者に、

保証人を求めることになっているのだ。

カレーでいうと、125個の販売を目指し、
1個、売れ残った。

その売れ残りの解消のために、
1000名規模の販売促進を動員した。
という事になる。
※違うか?ん?

もちろん、滞納を放置することは、良いとも思わないし、
滞納ムードを拡大させない空気は必要とおもう。

しかし、現段階の西の台小学校に、
給食費納入確約書が最適な施策であるかどうかの議論は、
どこにあるのだろうか?

で、もし、仮に、この書面が、絶対提出となった場合。

受け取った書式では、不備が多い。

・債権者が違う
 学校長宛の書面である。
 しかし、学校給食は、PTA活動に内包される。
 つまり、書面の宛先は、PTA会長であるべき。
 「給食運営委員会長(校長)」宛となっているが、
 ここは、おかしな話
 西の台小学校小学校PTAが登記されて、
 なおかつ、給食運営委員会長(校長)の登記があるなら、
 理解できるんだけど、任意団体の役職に提出は難しい。

・元本確定の期日の定めがない
 未払いが発生した場合に、それはいつからか?
 締め日・支払期日の設定が明確にされていないので、
 債務元本がいつになったら確定するのか明記すべき
 例えば、12月の給食費を、いま(6月)に請求されることはない、
 その12月の給食費が「支払われてない」扱いになる流れが
 明確に表記されてない。(別紙にはあるんだろうけど)

・保証限度額の定め
 保証する金額が明示されていない。
 このまま保証する事は、白紙委任状とも言えるかもしれない。
 後になって「延滞が1億円あります」って言われても、
 保証しますってことだから、応じなければならない。

さらに言うなら、

・商取引の原則が不明瞭
 一般商行為でいうと、
 お金と商品(サービス)は、同時に交換される。
 まだ食べてない先の給食に保証することになる。
 これは家賃と同じだが、
 家賃は、賃貸契約の期間を定めている。

 給食でいうなら、1年分の給食提供に関する契約が先
 あるいは同時に交わされるべきであろう。

・給食提供契約がない
 絶対に支払えというのなら、
 絶対に給食を出す、
 という契約が対岸にあるべき。

・延滞損害金の定めがない
 延滞した場合の損害金の定めがないので、
 法定金利の5%なのか、別途加算金があるのか、
 明確でない。

そんなこんなで、本書面は、
さすがに、このままでは、だせないので、

学校に、その旨を伝える書面を出した。

大分市立西の台小学校長
  秦 孝太郎 殿

給食費納入確約書について

 先般、配布されました「給食費納入確約書」に付きまして、意見差し上げます。

 昨今、給食費の意図的な滞納が社会問題化されており、その回収と対策に、
多くの費用と時間が消耗されることに憂慮致します。

 その対策の手段として「給食費納入確約書の提出」が推進されていると思いますが、
保証人を求めている点について、同意致しかねております。

 保証人を選定するとなれば、これまでの生活に複雑な債権債務関係を加える事となり、
それらの不必要な関係性の追加構築は避けたい、と私は考えております。

 同書面は、給食費納入を担保する目的と思われますが、収入保全が目的であるなら、
保証人の提示以外の方法も、選択肢として採用して頂きたくお願い申し上げます。

 具体例を申しますと、
  ・就学年度 一括支払い
  ・裁判所による保全担保(供託金)
 など、保証人とは別の納入確約方法を、ご検討下さい。

 本制度の根拠説明も無く、強制力・権利関係も不明瞭であります事から、
現段階では、確約書の提出を、控えさせていただきます。

 面談協議が必要で、お時間をいただけるようであれば、学校まで伺います。

平成20年6月17日  
3年2組 山崎 詩音
1年4組 山崎 真凪  
 保護者 山崎 雅治

すると、6月20日

教頭先生から、お手紙を頂いた。

それによると、

給食費納入確約書が生徒に配布されるまでの経緯は、
6月23日13:00から、西の台小学校で、
説明をいただけるとのことで、訪問する。

それに先立ち、いただいた手紙によると

今回の、給食費納入確約書の配布は、

・大分市学校給食ガイドブック
・大分市教育委員会の指導

によるもので、なおかつ、
5月1日に開催された、

大分市立西の台小学校PTA総会にて
承認された事項である。

との説明が書いてあった。

んー?

でも、この総会は、私も出席していたが、
保証人を求める確約書の件は、説明がなかった。

「確約」という単語が1点有った。

それは「給食費の値上げ」について、
確約をもらいたい、との説明は記憶がある。

ともかく、面談。

学校訪問

6月23日 13:00

校長室を訪問

校長・教頭、2名で対応いただいた。
※男女がどうこう言うわけではないが、教頭は女性だ。

挨拶もそこそこに、

「大分市学校給食ガイドブック」
を、見せてくれる。

その後半の資料ページに、
給食費納入確約書 のサンプルがあった。

ま、そのまま使っているわけだ。

私が質問した、給食費納入確約書配布の経緯については

「大分市教育委員会の指導で、
 給食費の滞納をなくす活動を進めて欲しい言われており、
 ガイドラインにそって、書面を作成した」

ということである。

口がまわる教頭先生が、率先して説明してくれて、
校長先生は、うなずいていた。

私の話の焦点は、

・保証人を求める書面は提出しない
・給食費納入確約書に強制力はない

というあたりを、明言してもらえば、
よいだろう、と思っていた。

書面を契約書として見た場合に、不備が多く、
保護者側が損をするおそれがあることを説明し、
「私は提出しない」とした。

その間、二人の反応から、
・教育委員会の指導なので、自分たちの責任ではない
・法的なことはわからない

そんな空気を感じたので、深い交渉はヤメにした。

タイミングをみて、教頭先生が、
「私どもはどうすればいいですか?」
と、落としどころを求めてきた。

もともと、破壊が目的ではないので、やわらかく対応。

「保証人は、説明の通り、だしません」
「では、どうすれば?」

私のオチは、
「このままの書式でよいですが、保証人欄は空欄で」

それで良いと合意されたので、協議終了。

さて、もう一押し。

私から、
「今回の件は、記録しておいて下さい、
 うちの子供が不利益にならないよう、
 正当に交渉し、同意を得たことを
 周知して下さい」

それに対して、
「もちろん、今日の事は、記録を残し、
 今後、引き継ぎが有った場合でも、
 伝達されるようしておきます」

私、
「で、私の方も、今日のお話を記録させていただき、
 書面で保管しておきたいのですが、議事録など作りませんか」

「はい、いいですけど・・・・・」

「で、およその話を記載して、持ってきたんです」

協議議事録

給食費納入確約書について協議議事録

 甲( 大分市立西の台小学校)と乙( 山崎詩音・山崎真凪・保護者山崎雅治)は、
給食費納入確約書の作成について協議し、下記のついて合意した。

・甲乙共に、給食費の支払いは必要であると合意した。

・乙は、給食費の支払いそのものを拒否していない事を甲は確認した。

・甲は、給食費納入確約書に保証人の記入を求めない

・乙は、保証人を求めない給食費納入確約書の提出を行う。

・本協議は特別案件と認識し第三者に協議内容を開示しない。

平成20年    月    日  

大分市にじが丘3丁目1717番地の1

大分市立西の台小学校

____________________

大分市上春日町4組
3年2組 山崎 詩音
1年4組 山崎 真凪  

 
保護者    
____________________

そういって、これを出して。

「これに、双方で署名して、終わりと言うことで」

さすがに、署名をするのは、
躊躇されるかと、思ったら。

「えーえー、そうしましょう」

と、校長デスクに座り直し、ささっと、書いて下さった。

うーん、持ち込まれた書面に、簡単に署名して大丈夫か?

ともあれ、

私の想定した落としどころに、持って行けたし、
校長・教頭の様子も分かったので、

今回の件は、これで、終結としました。

学校は、それ以外にも、いろいろと矛盾があるので、

それに取り組んでいたら、働くヒマがなくなるくらいネタ満載。

あくまで、「疑問の解消」の、センで、やっていきます。

END

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